近くの局の不明な周波数を探せるBCD436HP

自衛隊の基地の近くとか、近所の業務無線の周波数を探したいなら、UnidenのBCD436HPは超おすすめです。

BCD436HPにあるCloseCall機能を使うと、近くで出ている電波の周波数を数秒で確認できます。

そもそもUnidenって?

Unidenは日本の会社です。しかし、電子機器は日本では販売していないという、とても変わった会社なのです。

2020Pというアマチュア無線機を販売していた

かつてはアマチュア無線機器も販売していて、Uniden2020PというHFトランシーバーは、知る人ぞ知るトランシーバーです。

1975年に発売された2020Pは、当時の全盛トランシーバーだったFT-101の牙城を崩そうと、周波数カウンターが付いていたり、終段管に6146Bと使ったりと、FT-101のひとつ上を狙ったと思われるトランシーバーでしたが・・・全然売れず。

その後、Unidenは日本市場から完全に撤退してしまいました。

アメリカでCBトランシーバーとか、その後一斉を風靡したコードレスホンなどは、世界一の売上高を誇っていました。

Bearcatブランドで受信機を販売中

そんなUnidenは、アメリカでBearcatというブランドで、受信機(アメリカではスキャナーと呼ぶ)を販売しています。

日本でも警察無線受信が人気だったころBearcatのスキャナーの並行輸入品を購入できました。性能はイマイチだけど価格が安価なので、手軽に受信趣味を楽しみたい人に結構売れました。

なんでアメリカではスキャナーっていうのか

アメリカで販売されている受信機は、アメリカではスキャナーと呼ばれているものが多くあります。

それは、アメリカの業務無線は、複数のチャンネルを使い分けているからです。

通信指令の役割をするディスパッチというオペレーターが、パトカーなどを呼び出しちゃんねるで司令して、現場での活動時は、別のチャンネルを使って行います。

だから、アメリカの警察無線は、通話ちゃんねるの移動が多いので、受信する場合はメモリースキャンを活用しないとだめなのです。

警察無線などの業務無線の受信を目的とした製品にスキャナーがスキャナーと呼ばれているようです。

チャンネルを自動で変えるTrunk Tracker

最近では、自動で空きチャンネルを探す、日本でもMCA無線のようなシステムになりましたので、スキャナーは、それらの制御信号を解読して、自分が望むグループを、チャンネルが変わっても追いかけられるTrunk Systemと言う機能がスキャナーに備わっています。

デジタル通信になってもTrunk Trackerは使えます。

日本では在日米軍が受信可能

日本でも、米軍のMPはP25というデジタルシステムでマルチチャンネルで使用していて、BCD446HPを使うと、きちんと目的のグループを自動で追えるのでとても便利です。

ただしアメリカではスクランブルが掛かった通話で、スクランブルを解除は違法とされているので、BCD346HPにはスクランブルを解除する機能は装備されていません。

日本では、首都圏の米軍は、ほとんどの通話にスクランブルが掛かっているため、BCD436HPでは受信の機会がないのが残念です。

首都圏以外の米軍はスクランブルなしで受信可能

首都圏以外の米軍は、スクランブルが掛かっていない通話が多くなっています。

以前、岩国基地のフレンドシップデーにBCD436HPを持ち出し、とあるグループを追跡できるように設定して持ち出しましたが、かなり快適でした。

最近のフレンドシップデーは受信機持ち込み禁止なので、受信活動を存分に楽しめませんでしたが。

基地の外で使う分には問題ありませんから、米軍ファンは、BCD436HPを持って米軍の無線通信を楽しむのもいいと思います。

ただし、通話の殆どは英語、しかもネイティブの人が普通の速度の英語で話をしていますから、通信内容を理解するためのは、それ相応の英語力が必要です。

米軍基地には日本人も勤務していて日本語の通話もありますけど、ほとんどの通話は英語なんで、英語のヒアリングの勉強にはいいかもしれません。

CloseCall機能で知らない周波数を簡単に発見できる

Trunk TrackerやデジタルのP25方式の受信は日本ではあまり活用できませんが、CloseCallシステムは存分に活用できます。

自衛隊のヘリの通信チャンネルを発見!

私自身、近くにある大学の送迎バスのチャンネルがわかりましたし、少し離れた自衛隊の基地と40MHz付近のFMで交信する軸上自衛隊のヘリコプターのチャンネルもチェックできました。

CloseCallは、25MHzから800MHzという広い範囲を一気にチェックできますから「え?こんなところで?」というチャンネルを発見できます。

大学の送迎バスが400MHz帯で、かなり頻繁に更新していて、例えば電車が遅れた情報なんかが流れてきたりして、結構便利です。

陸上自衛隊のヘリも、まさか40MHz帯で交信しているなんて思いもしませんでしたので、とても有意義でした。

さああなたもBCD436HPを購入しよう!

こんな便利な機能がついているBCD436HPですが、日本ではUniden製品を正規ルートでは購入できません。

購入ルートは3つ

アメリカの販売店に発注するか、アメリカのAmazonで購入する、もしくはAmazonジャパンで並行輸入品を購入する、この3ルートしかありません。

アメリカの販売店やアメリカのAmazonでは、日本発行のクレジットカードではないと販売してくれなかったり日本に配送してくれなかったりがあったり、せっかく購入したBCD436HPがもし初期不良だったりしたら更に面倒くさくなります。

Amazonジャパンでの購入が安心

慣れていない人は、ちょっと高いですがAmazonジャパンでの購入をおすすめします。

ちょっと高額なので、気軽に手を出す気分に離れないかもしれませんが、買って自分に合わないと思ったら、オークションで販売してしまえばいいので、あまり思い悩む必要はありません。

BCD436HPは、オークションでも流石に出品が少ないので、比較的高額で落札されます。

そう、オークションで中古を購入という手もありますが、流石に国内で使用している人は多くないようで、なかなか出品されません。

ここは、一つAmazonジャパンでポッチとしてしまいましょう!

マニュアルは英語で内容もわかりにくい

せっかく購入したBCD436HPですが、多分、操作方法が全く日本製の受信機と異なるので、スイッチを入れてすぐにつまずくと思います。

日本の受信機にあるVFOという概念がないので「とりあえず好きなチャンネルを受信する」ということができないのです。

しかも、付属のマニュアルは英語で、日本人には馴染みのないスキャナーとかチャンネルを追うという概念で書かれているので、たとえ英語がわかったとしても、このマニュアルを見ただけではなかなか操作が難しくなっています。

幸いなことに、三才ブックからUnidenのスキャナー専用のムックが出ているので、こちらの購入をおすすめします。

KindleUnlimitedに対応しているので、会員なら無料で読むことができます。

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