今受信機を買うならIC-R30で決まり!

私はいろいろな受信機を買っていますが、コレクターではないので、必要なくなったり新しいものが欲しくなったりしたら、古いものはネットで売却しています。

このところ、新しい受信機を色々と購入しましたが、今のところ残っているのはICOMのIC-R30です。

なぜIC-R30なのか

IC-R30は、受信できるデジタル通信の種類が他の機種と比べて多くありませんが、一般的な受信活動ではそれほど不自由することはないでしょう。

特にアナログ通信が聞こえる場所では、IC-R30のもう一つの特徴である、デュアル受信、つまり一度にメイン、サブの2チャンネルを同時に聞くことができる機能はとても重要します。

なにより、デジタル無線を手軽に受信することができるハンディー機というところが気に入っています。

様々なところに移動して受信しよう!

警察無線や消防無線は、大きな出力で比較的広範囲で受信できましたので、自宅いいても様々な通信を受信することができました。

しかし今は、警察無線も消防無線もデジタル化で受信することができません。

今受信できる無線は、航空無線と船舶無線、イベントで使われる業務無線、そしてアマチュア無線だけです。

自宅にいても、たとえ屋根の上に高性能なアンテナを用意しても、それほど受信できる機会はありません。

そんな非効率なことをするのなら、自分の場所を移動して、受信しやすい場所に移動したほうが、よほど効率的です。

航空祭向けの受信機ならIC-R30

先日の入間基地航空祭にIC-R30を持ち込んで受信しましたが、歩自衛隊の基地で長年悩んでいた、グラウンドでチャンネルでクリアランスデリバリーを聞いていると、タワーで聞くことができる離着陸のタイミングを逃すと言う問題が解決できました。

つまりサブチャンネルでグラウンドを聞き、メインチャンネルでタワーで聞いてれば、目的地の情報と離着陸の情報を逃すことなく聞くことができるのです。

チャンネルスキャンすればいいじゃないかと言う考え方もありますが、クリアランスデリバリーは飛行許可の伝達ですから、通信が始まるとすごく長くなって、チャンネルスキャンでは、その他の通信を聞き逃すことがあるのです。

タワーの通信は比較的短く、クリアランスデリバリーで長時間グランドのチャンネルにスキャンが止まってしまうと、離着陸の通信を聞き逃すことが多くなってしまうのです。

その点、サブチャンネルとメインチャンネルでタワーとグランドを同時に聞くことができるIC-R30であれば、目的地の情報も離着陸の情報も逃すことなく生ことができます。

入間航空祭でのブルーインパルスの無線通信は、タワーのチャンネルを使っていることが多いので、

しかも両方の通信ともSDカードに録音することができるのですから、IC-R30は航空祭にぴったりの受信機と言えるでしょう。

それ以外にも、様々なイベントでは未だデジタル簡易無線が使われていますから、イベントにIC-R30を持ち込むと裏方の通信を聞くことができてイベントをより楽しむことができます。

ユニデンBCD-436HP

デジタル通信を聞くのができる受信機は、IC-R30のほかにAORのAR-DV1やユニデンのデジタル受信機がありますが、どれも

1度に1チャンネルしか聞くことができないので、航空祭向けではないでしょう。

入間航空祭でユニデンのBCD-436HPを持っている人がいて、かなりマニアックだなあと思いました。

BCD-436HPの航空無線の音はとても聞きやすい音なのでいいのですが、米軍の基地じゃないと持っている機能を存分に使えないので、わざわざ航空祭のために購入する機種ではないです。

CloseCallという機能や、バージョンアップすると日本でもデジタル業務無線で利用されているDMRという規格の無線を受信することはできますが、あまり一般的ではないし、航空祭では必要ありません。

港でもIC-R30が便利

先日訪れた東京湾のイベントでは、イベント全体の管理はデジタル簡易無線が使われていて、消防のイベント管理では東京消防庁がアナログの許可付けや航空無線を使っていたので、やはりメインとサブ2ちゃんねるを同時に受信できるIC-R30の独壇場でした。

船舶無線は、16CHと言われる呼び出しちゃんねるで通信相手を呼び出し、その後サブチャンネルに移動して通話するという、アマチュア無線のFM通信と同じような運用方法です。

この場合も、サブチャンネルは呼び出しちゃんねるに固定し、メインチャンネルで聞きたい局を追いかけるという使い方をすると効率的です。

海上保安庁の警報の放送は、16CHで不特定多数向けに呼び出しを出し、その後12CHに移動して詳細情報を放送するという運用方法です。海上保安庁の警報だけを聞きたいという場合は、IC-R30のメインチャンネに16CHを、サブチャンネルに12CHを設定すれば、受信機に触らざるとも、海上保安庁の各種警報の通信を逃さず聞くことができます。

IC-R30が一番旬な受信機

もし、今新しい受信機が欲しいのであれば、IC-R30が1番お勧めです。

あなたが航空無線や船舶無線、イベントの無線を聞きたいのであれば、IC-R30しか選択肢がありません。

デジタル通信をなんとなく楽しみたいのであれば、ファームのバージョンアップにより安定感が増したAR-DV10もおすすめです。

よりデジタルを楽しめるかもなAR-DV10

AR-DV10は、デザインがなんとなく無線機っぽい重厚感があるので好きです。

このデザイン、ユニデンの最新式のデジタル受信機であるSDS-100や、八重洲無線がアメリカで販売している航空無線用トランシーバーと全く同じですから、デザインだけでAR-DV1を選択する理由は全くありません。

 

 

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