胃カメラの検診でピロリ菌除去

人間ドックを受けた結果、ピロリ菌検査で陽性の反応が出てしまいました。
昨年の人間ドックでも同じ指摘を受けて地元のクリニックで胃カメラ検診までは受けたんですが、なんだかんだでうやむやになってしまって。
案の定、今年また人間ドックで同じ指摘を受けてしまったんで、とうとう観念しまいした。

ピロリ菌除去に関する基礎知識

そもそもなんでピロリ菌を除去するの?

そもそも、なんでピロリ菌を除去しなければならないのでしょうか。
ピロリ菌に感染すると、胃に炎症を起こすので、胃潰瘍とか十二指腸潰瘍になりやすいのです。
また、胃がんになりやすくなります。
私は十二指腸潰瘍になった経験があり、今でも、コーヒーを飲みすぎたり、酒席が続いたり、大きなストレスがあったりすると、胃がかなり痛くなります。
胃が痛くなると、ガスターなどの遺産抑制剤を飲むなどで対処していましたが、そもそもの根本原因はピロリ菌である可能性が高いので、胃痛の原因を元から退治しようと思ったわけです。

なぜピロリ菌に感染するの

ピロリ菌自体は、なぜ感染するのか明確にはわかっていないようです。
口を介した感染が一番多いと言われています。しかし、私の妻はピロリ菌反応は陰性。
どんだけ愛し合ってない夫婦なのか、なんてツッコミはさておき、ピロリ菌の感染は衛生環境にも原因があるとされ、下水道が復旧していなかった中年以上の人に感染者が多いようです。
衛生環境が整った、若い世代の人たちには感染者が少ないという特徴もあります。

いざ、ピロリ菌除去

ピロリ菌を除去するためには、除去のための薬を飲む必要があります。
しかし、ただ単にピロリ菌を除去したい、となると、整形治療と同じように自分の希望ということになりますので、自主治療ということになり、健康保険の適用となりません。
ピロリ菌がいたとしても、何かの病気にかかっていなければ健康保険の適用治療とならないのです。

  • 内視鏡検査(胃カメラ)または造影検査で、胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された
  • 胃MALTリンパ腫である
  • 特発性血小板減少性紫斑病である
  • 早期胃がんに対する内視鏡的治療後胃である
  • 内視鏡検査で胃炎と診断された

これを見ると、胃カメラ検診さえ受けていれば、単なる胃炎でも保険診療が可能ということがわかります。
ピロリ菌保有者は、軽いとはいえ胃炎を起こしていることがほとんどだそうなので、ピロリ菌陽性反応の人は、胃カメラ検診を受ければ、ほとんどの人が健康保険の適用を受けることができるはずです。

胃カメラが苦手な方へ

胃カメラ、私は大の苦手です。
昔は、胃カメラ検診を受けるくらいなら死んだほうがマシ、なんて思っていた時期もあったくらいです。
事実、10年くらい前に胃痛がひどくなった時に、馴染みの内科に相談したら胃カメラ検診を勧められたので仕方なく胃カメラ検診を受けたことがありますが、それはもう、死ぬかと思いでした。
死ぬかと思うことと実際に死ぬとでは大きな違いがあるわけですが、死ぬ直前まで、死ぬことの本当の大切さはわかりませんから、もう金輪際、胃カメラ検診は受けまいと心に誓ったのでした。

鼻から胃カメラは不快感が少ない

しかし、医療技術の進歩は素晴らしく、口から入れる胃カメラが苦手な人が多かったのでしょう。
鼻から入れる胃カメラが登場し、年々進化してきました。
これなら、口から入れると「おえっ」となってしまう人も、安心して胃カメラ検診を受けることができます。
鼻の穴が極端に小さい人、特に女性などはまだまだ難しいようですが、大抵の大人で問題ないようです。
今では、鼻から胃カメラの方が主流とするクリニックが多いようです。
日本人特有のネガティブ大好き人が、鼻から入れるのも結構大変だよ、という意見を吐きますが、そもそも異物を体の中に入れるのだから、食事をする時のような快適さなんかあるわけがないわけで、口から入れると吐き出してしまうような人が多い中、鼻から入れればとにかくなんとかなるという人が多い中で、画期的なことと言えます。

胃カメラを操作する人によっても快適度が変わる

胃カメラ検診は、昨年も地元のクリニックで受けました。
昨年も今年も鼻からカメラを入れたんですが、同じ方法でも昨年と違っとはずいぶん違っている印象を受けました。
今回は昨年よりかなり快適に感じました。
なんでだろうと考えたのですが、2回目だという慣れもあるけど、今回は、操作する方が、テレビ画面を自分の方に向けてくれていろいろと解説してくれたので、検診に対する目的意識が高ま理、体の中に異物があるという意識を紛らわすことができたから、昨年より快適に感じたんだと思います。
操作する人の技術というよりは、操作をする人がいかに真摯に検診をしているかということで、感じ方が異なるのかなと思いました。

胃カメラ検診後の対応もクリニックにより差が

胃カメラ検診後は、今後のピロリ菌除去治療の方針を立てる必要があります。
昨年の地元のクリニックは、胃炎があるから胃酸を抑える薬を出しておしまい。
その後の治療スケジュール等については、一切の説明がありませんでした。
しかし今年は、検査後の医師による面談はかなりトンチンカンではあったものの、その後はとんとん拍子に話が進み、気がつけばピロリ菌除去のための薬の処方を受け、薬を飲むスケジュール、除去確認のためのスケジュールの説明も終了してしまいました。
同じピロリ菌除去も、クリニックによってずいぶんと対応が違うんだなあと感じたのでした。

ピロリ菌除去の期間はお酒を飲めないので注意しよう

除去に必要な薬を飲む期間は1週間です。
毎日、朝晩2回薬を飲無必要があります。
とても大事な注意点として、除去を行っている期間はお酒を飲めません!
さすがに年末はお酒を飲む機会が多いので、医師と相談し、年始から始めることにしました。

治療に要した費用は?

今回かっかった費用は、検査費用:3,960円+薬代:1,980円で合計:5,940円です。
これは保険適用となった、自己負担額です。
最近は、胃カメラを受けない自主治療でピロリ菌除去をするケースはほとんどないようですが、もし、どうしても胃カメラ検診を受けたくなく全て自主治療とした場合、かかる費用の合計が20,000円程度になるようです。
胃カメラの不快感を我慢すれば結構安価に治療を受けることができますので、ぜひ、胃カメラ検診をすることを勧めします。
自分の体を、内部から見られる機会なんてそうそうあるわけないですしね。

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