先日の鹿島サッカースタジアムでのBCD436HPの成果に気を良くして、久しぶりにホームスタジアムのNACK5スタジアム大宮に受信機を持ち込んでみました。
デジタル受信機揃い踏み
BCD436HP、AR-DV1、ID-51。というデジタル受信可能な3機種。
もっとも、ID-51はアマチュア無線用のデジタル無線しか使えず、今日はアナログ無線の受信目的。
BCD436HPは、デフォルトの欧米のデジタル無線規格の他に、日本でも最近使われ始めたDMRが受信できるようにアップデート済みですが、主な用途はどんな無線局が電波を出しているかのチェック用です。
ホームスタジアムだから
チームスタッフと警備以外の無線利用状況はどうなっているのかな?
ホームスタジアムですから、使われている無線に関してはそれなりに情報を持っています。
チームスタッフの連絡用無線はデジタル簡易無線免許局、警備用無線はアナログ簡易無線免許局です。
そして、デジタル簡易無線のUCナンバーも、アナログ簡易無線のDCSコードもわかっています。
この他にも無線通信は行われているはずで、今回は他にどんな通信が行われているのかチェックするのが最大の目的です。
ちなみに、審判同士が連絡用として使っているインカムは、その周波数や通信方式は判明しています。
通信方式が特殊なので、残念ながらその周波数が受信できる機械を持っていても、通信の内容を聞くことはできません。
NHK-BSの中継あり
当日はNHK-BSが生中継ということで、先日の鹿島サッカースタジアムと同様にエアモニが受信できるかと思ったのですが、試合開始2時間前の時点では何も受信できませんでした。
その他、自分が把握していない無線通信もあるかと期待したのですが、特に何も受信できず。
実際のところ、ホーム戦ではサポーターとしてのボランティア活動をしなければならないので、受信に勤しんでいるわけにもいかないです。
BCD436HPの操作方法にもっと習熟すれば、受信機のスイッチを入れっぱなしにして、後でデータを確認することもできるんでしょうが、未だ詳細な操作方法がよくわからず。
デジタル簡易無線の混信がひどいんですけど
デジタル簡易無線はUCコード設定で他の無線局を排除できる
デジタル簡易無線はUCコードというのがあり、このコードが異なる無線局との通信ができないような仕組みになっています。
コードは多くの場合、総務省への免許局免許の申請を代行した代理店が設定して利用者に納品しているようです。
コードが異なる無線局の存在すらわからない
このコードが異なる無線局は、その存在すらわからなくなります。
これにより、同じチャンネルを使っている他の無線の利用者に自分たちの情報が漏れにくくなります。
相手の存在がわからないということは、同時に同じチャンネルに別の無線局が電波を出していても、その状況が全くわかりません。
同じチャンネルで通信していても、別の局がある程度距離が離れていると問題ないのですが、近くで通信が行われていると、相手の存在がわからないのに自分の仲間と通信できないという状況になります。
特定のチャンネルに通信が集中する
実際、NACK5スタジアム大宮周辺では、とあるチャンネルに利用が集中し、結構な頻度で通信がしにくい状況が発生しているようです。
デジタル簡易無線は、利用できるチャンネルが60チャンネルありますが、どうしても特定のチャンネルに利用が集中してしまうようです。
違う無線局であっても、関係者であれば使用チャンネルを調整することも可能ですが、そうでない場合は無線局の存在すらわからないわけですから、どちらかがチャンネルを変更しない限り、なんで頻繁に通信しにくいのか原因がわからない状態が続くことになります。
「通信し辛いのはすぐそばで別の利用者が同じチャンネルを利用しているからだよ!」と利用者にアドバイスしたいのですが、逆に「なんでそんなこと知ってんの?」って言われそうでちょっと怖いです。
実は、一部チームスタッフには、自分が受信機を持ち込んでいろいろと受信しているのはバレているんですけどね。
なんとなく言い辛いですね。