自宅で受信機が増えてしまった場合アンテナはどうする

趣味ってやつは、採算度外視していろいろな設備を買ったりします。
計画性なく、突然行動したりします。
アマチュア無線もその例に漏れず、突然無線機を買ったりしてしまったりして、気づくと無線機でいっぱい、なんて状況になってしまいます。

無線機はアンテナがないと動作しない

無線機の場合、無線機だけを買ってもダメで、アンテナをつけないと動作しません。
自宅で使う無線機の場合、アンテナは屋根の上などに設置するという面倒な作業が発生するし、かなり広い設置場所が必要なので、無線機のように簡単に増加させることができません。
というわけで、無線機だけ買ってしまって、どんどんアンテナがつながっていなくて使えない無線機が増えていく、状況が多くなります。

アンテナを複数の無線機で共有する方法

電波を送信する場合のアンテナの共有方法

アンテナを複数の機械で共有するために、通常は、アンテナ切り替え器というものを使用します。
特に電波を送信する機械の場合、一つのアンテナを複数の無線機で共有する唯一の手段だと思います。

受信機は同時利用が可能

無線機のうち、受信だけしかしない受信機の場合、アンテナを共有することができます。
アンテナを共有するための装置「分配器」を、アンテナと受信機の間に挿入することで、簡単に1つのアンテナを複数の受信機で共有できます。

スプリッターを使ってみた

我が家でもアンテナにつながっていない受信機が増えてきました。
新しい受信機の導入を機械に、分配器ーを導入してみました。
現在市販されている分配器は、一つのアンテナを二つの受信機で共有することができます。

1つのアンテナを4台の受信機で共有する

我が家では現在、4台の受信機が現役ですが、アンテナは1つしかありません。
分配器も、現在市販されているものは、1つの入力を2つにするスプリッターしかありません。
ということで、分配器を3つ購入し、4台で受信機で1つのアンテナを共有するようにしてみました。
しかも、現在市販されている分配器はAPEX Radioという販売店のSPL-2と第一電波工業のSS500という2機種のうち、SPL-2をアンテナ直下で2分配、その先をSS500でさらに2分配してみました。

挿入損失という問題

分配器の導入で一番問題になるのは、受信した電波が分配器で減少してしまうことです。
分配器1つで、おおよそ1dbぐらいの挿入損失があります。
2つの分配器をシリアルで使用するので、さらに挿入損失は増加するはずです。
しかも、現在市販されている分配器はAPEX Radioという販売店のSPL-2と第一電波工業のSS500という2機種ですが、どちらもケーブルとの接続部分がM型コネクターという、高い周波数での特性があまり良くないものなので、コネクターでの挿入損失も気になります。

挿入損失は実用上問題なかった

計算上は1db以上の挿入損失があるわけですが、それで実用上どれだけ問題があるのかは、実際に試してみないとわかりません。
実際に試してみたところ、聞こえていた無線局が聞こえなくなるということはなく、確かに聞こえていた局が聴こえづらくなることはありますが、特に問題はありませんでした。

常時4台で受信できるようになった

これで常時4台の受信機を稼働させることができるようになりました。
しかし、常時4台で受信してもそれを聞く人間はは私1人なんで、4台同時に受信しても内容をすべて把握できるわけありません。
最新の受信機は録音機能がついてるので、これを活用することになります。
ミリタリー航空無線は平日に行われることが多く、受信録音が必須ですから、常時4台稼働はかなり効果的だと感じています。

スプリッターはオススメ

スプリッター1台の販売価格は8,000円程度。
安価ではありませんが、手持ちの受信機をさらに活用できることからオススメです。
SPL-2の方が値段が高く、販売店の説明でも高性能なような記述ですが、アマチュア用途ではSS500でもまったく問題ありません。
使用可能な周波数帯域が異なりますので、自分の用途をしっかり考えて製品を選択しましょう。

コメントを残す

関連記事

Jリーグでトランシーバーの通信を受信

IC-R8600をネットワーク経由でリモートコントロールしてみた

IC-R30のBluetoothコントロールが上手くいかない!

久しぶりにNACK5スタジアム大宮に受信機持ち込み

岐阜に行って無線活動

IC-R30を購入しました