カシマサッカースタジアムで行われた第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会の筑波大学vs.大宮アルディージャの試合を見に行ってきました。
で、マイカーでの移動だったので、デジタル受信機を持ち込んで見ました。
また今回は、新しい受信機も持ち込んでみました。
新しい受信機を持ち込んでみた
せっかくAR-DV1のポータブルシステムを構築しているのだからということで、AR-DV1を持ち込みました。
ただ今回は一方のチームがアマチュアチームということもあり、無線受信に関してはあまり期待できないかなと思いましたので、ちょっとかわった機能に期待して、新しい受信機を持ち込んで見ました。
BCD436HP
今回は、「あれ、いつ購入したの?」って感じかもしれませんが、UNIDENのBCD436HPという受信機も合わせて持ち込みました。
ユニデンは日本の会社だけど製品のほとんどはアメリカ向け、アメリカ人の嗜好に合わせた製品ですから、日本人が使うと使いづらいところが多くあります。
このBCD436HPもその例に漏れず、日本語の解説本を読んだり、日本人で使っている人のホームページをいろいろと眺めたり、もちろん英語のマニュアルも読んでいますが、いまいち操作がよくわかりません。
また、デジタル無線も受信できますが、あくまであまりか向け製品なんで、アメリカで使用されているデジタル無線しか受信できません。
一口にデジタル無線といっても、実にたくさんの種類があるのです。
ただ、この受信機の目玉であるCLOSE CALLという機能がとても便利で、使い方も比較的簡単なんで、いろいろなところに持ち出しはじめています。
CLOSE CALL機能って?
CLOSE CALL機能は、近くにある強力な電波を発見し、周波数やその他情報を表示してくれるという機能です。
普通の受信機やスキャナーについているようなスキャン機能とは異なり、広い周波数範囲に出ている電波を、ほぼ一瞬にサーチしてくれる機能です。
カシマサッカースタジアムで何か見つかった?
さて、この日のカードは、天皇杯全国サッカー選手権で、筑波大学vs.大宮アルディージャ。
筑波大学はここまでJリーグの3チームを破って4回戦に進出してきています。
しかし、いくら強いといっても大学のチームですから、大学関係者以外のサポーターは少ないでしょう。
対戦相手の大宮アルディージャもまた、J1ではあるけどあまりサポーターが少ないチームです。
人数が多い時は警備員の無線も聞きごたえがありますが、今回はこちらもあまり期待できない状況です。
考えもしなかった周波数で強力な電波が引っかかる!
しかし、CLOSE CALL機能を作動させてすぐ、アナログ電波ですが強力な電波が引っかかりました。
VHFの上の帯域、UHFの中間ぐらいという、自分は普段は絶対にサーチしない帯域です。
電波を発見した時、BCD436HPは通常の業務無線と同じ電波モードで受信しました。
しかし、音声が強くなると音が途切れてしまいます。
これは、FM放送を業務用無線機のモードで聞くとよく起きる現象。
周波数も意外なところだったので、最初は、場内のFM放送を間違って受信しているのかと思いました。
安物の受信機に起こりがちな現象です。
しかし、電波モードをFM放送と同じにして聞いていると、どうもFM放送とは異なる。
音声が流れては消えたり、会場内の音だけになったり。
しばらくすると、実況アナウンサーと解説者の雑談が聞こえてきました。
放送用のエアモニターか?
当日はNHK BSで実況中継がありました。
周波数や流れている内容から、どうもモニター用のチャンネルではないかと推察しています。
放送には必ずフィールドにいるレポーターが出てきます。
レポートやインタビューを入れる際、放送の邪魔にならないようにしなければいけないわけですが、実際の放送を聴いていればどのタイミングで割り込むか簡単にわかるわけで、そのために放送をモニターする必要があります。
受信した電波は、おそらくそのモニター用で、BSの放送をそのまま電波で場内に流していたものを受信したんだと思います。
放送用エアモニターは従来も電波が出ていたはず
おそらく、従来もそういった電波はサッカー場内に飛び交っていたんだと思います。
しかし、自分はそんなこと全く想定もしなかったので、エアモニ用チャンネルを全くサーチしていませんでした。
今回、広い周波数を簡単にサーチすることができる機能を持つBCD4365HPを持ち込んで、初めて知った事実でした。
BSの音声を聞きながらサッカーを見るという稀な経験
通常のJリーグであれば、対戦相手も含め出場選手のおおよそのプロフィールはわかっています。
しかし、大学の選手はすべてを把握していません。
BSでは筑波大学の選手のプロフィールを紹介しながら実況してくれたので、試合中にいちいちスマホで選手をチェックする必要もなく、試合に集中することができたのは良かったです。
他には何が見つかった?
他にどんな電波があったのでしょう。
放送用エアモニは常時電波出ているので、CLOSE CALL機能を動作させていると常に引っかかってしまって新しい電波がサーチできません。
これを避けるためにTemporary avoidという機能があって、一時的に探知した周波数を無視してくれる機能がありますが、まだ操作に慣れていなくて今回はこの機能は活用しませんでした。
しかし、比較的早い時間にAR-DV1で、デジタル簡易無線登録局で通信が行われているのを発見。
詳細は分かりませんでしたが、場内を見渡してみると無線機を携帯しているのは茨城県サッカー協会関係の人たちだけのようでしたので、多分サッカー協会の連絡用の電波だったのでしょう。
イベント会場でサーチ機能を存分に活用しよう
今回はアナログ電波でしたが、BCD436HPのCLOSE CALL機能は、デジタル無線の周波数もちゃんとサーチしてくれるようです。
聞くことができないことが多いですが。
意外なところで意外な無線が使われていることが多いですが、今までは基本的な知識がないと、そういった無線の存在を知ることすらできませんでした。
ということで、今後イベントに持ち出すことが多くなりそうです。