IC-R8600のリモートコントロール

IC-R8600の特徴の一つに、ネットワークへの接続可能であることが挙げられます。
デフォルトでもネットワークに接続可能で、たとえばNTPへ接続することで、内蔵時計は常に正確な時刻を刻んでいます。
常時録音可能な状態で動作させている場合、正確な時刻というのはとても重要なのでありがたい機能です。
そのほか、ICOM社製の無線機と同様、外部からのリモートコントロールにも対応しています。

RS-R8600を導入はしてみた

長らく「発売予定」となっていたリモートコントロールソフト「RS-R8600」か発売になりましたのでさっそく購入し使用してみました。

対応OSはWindows

対応OSはWindowsのみです。
私は普段はMacを利用しているのですが、RS-R8600を利用することを想定して、parallelsというOSの仮想化のソフトウェアを導入しているので、MacでもWindowsのソフトを使うことができます。

RS-R8600の導入は簡単

導入はとても簡単。
一枚紙の導入マニュアルの細部を見るまでもなくできます。
ただ、インターネットを経由してリモートコントロールするためには、ルーターなどの設定にそれなりの知識が必要になります。

RS-R8600はパソコンを主体とした操作

RS-R8600を使うと、全てのコントロールはパソコン側に移ります。
パソコンから航空無線が流れてくる様はちょっとだけ感動的です。

全てのコントロール設定はソフトウェアになる

でも、本当に全部コントロールがパソコンになっちゃうんで、例えばIC-R8600のSDカードに保存してある音声や各種設定ファイルを読みだしたいとかはできません。
メモリーや設定などはパソコンと本体と全く別物になります。
本体のデータを読み出すこともできなければ、パソコン側のデータを本体に移すことも、オンラインではできません。
パソコンのソフトと本体を切断すると、本体はスタンバイ状態となってしまいます。


悪魔でも、常に本体とコントロールする人が別の場所にあることを想定したことソフトウェアです。

アマチュア無線のリモートコントロールの概念そのままか?

どうも、マチュア無線のコントロールソフトの概念をそのまま持ち込んでいるような気がします。
アマチュア無線の場合、つねに無線機の前に陣取っていますから、コントロールはつねに自分の手元に置きたい。
だからリモートコントロールの時は全てのコントロールが自分の手元にあった方が好都合です。
でも受信機の場合、スキャンさせて放っておきの場合が多いです。
スキャン中はパソコンからコントロールはしていない方が好都合の時もあります。
受信機会を重ねるごとに設定をいじってより効率的な受信環境を構築することが多いので、リモートコントロールできるのにデータはSDカードで動かさなきゃならないのは不便です。

受信機としてのリモートコントロールソフトに改善されることを期待して

このままじゃリモートコントロールは、自宅にいる時か、外出時に何が大きなイベントがあったときのための非常用という用途しかありません。
より使い勝手が良くなることを期待したいと思います。
ただ、IC-R8600を常時受信環境の良い離れた場所に設置して利用したいといっ場合は便利な使えることでしょう。

コメントを残す

関連記事

BCD436HPを自宅アンテナで使用中

アマチュア無線という趣味

続々と導入されるIP無線

コロナ禍も明けつつあるのでそろそろ活動開始

業務無線受信趣味の現状1

NO IMAGE

特定小電力トランシーバーをJリーグで使う